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PHP 5への移行
目次
WordPress はしばらくすると PHP 4 への対応を終了し、PHP 5 以降のバージョンに移っていきます。これはホスティングプラットフォーム上での PHP 4.x から PHP 5.x への移行に関しての疑問に答えるための記事です。
PHP 5 への移行
現在の Web サーバーで使用している PHP のバージョンを知るには、phpinfo.php
というファイルを作成します。以下の内容を書き込んでサーバーのルートにアップロードしましょう。
<?php phpinfo(); ?>
http://example.com/phpinfo.php にアクセスすれば、ページ上部のバナーにバージョン番号が表示されるはずです(その後、このファイルは削除しましょう)。
もしバージョンが PHP 5 移行なら、何もする必要はありません。そうでない場合は、ホスティングサービスに連絡して PHP 5 に対応してもらうように頼みましょう。
互換性: PHP 5 にすると、テーマやプラグインが動作しなくなりますか ?
WordPress コアやテーマ・プラグインの開発者は、PHP 5 への移行および対応に向け、最新コーディング技術の改善についていきながらしばらく準備を続けています。最新のバージョンに更新された WordPress はすでに対応しているはずです。
WordPress テーマ・プラグインの開発者の中には、改善された機能を使って PHP 5 のみに対応したバージョンを作っている人もいます。
しかし、古いテーマやプラグインの中には PHP 5 では動かないコードが含まれていることもあるかもしれません。更新版があるかどうか作者に確認したり、別の選択肢を検討してみましょう。
WordPress 外部のコード(JavaScript、ブログパーツなど)をお使いの場合は、念のため更新版があるか配布元に確認すると良いでしょう。
サーバーでの PHP 移行例
以下は様々なホスティングサービスでの PHP 5 への切り替え例を示すためのものです。完全あるいは公式なリストというわけではありません。詳細や最新情報については、ホスティングサービスにお問い合わせ下さい。
- さくらのレンタルサーバ(スタンダード・プレミアム)
- 2008年1月29日より PHP 5 を正式提供。コントロールパネル上の「PHPのバージョン選択」でバージョン指定する(詳細)。
- チカッパ!
- 2009年2月9日以降の新規契約の場合すでに PHP 5 に移行済み。その前に契約した場合はコントロールパネルから切り替え。切り替え後は PHP 4 に戻すことはできない(詳細)。
- BlueHost, DreamHost, GoDaddy, Media Temple など
- 原文を参照。
PHP 5 への移行に関する FAQ
- サイトを全部作り直さないといけないの?
- そんなことはありません。ほとんどの場合は、サイトでは何も変更しなくてもよいでしょう。とても古いバージョンの WordPress を使っている場合は、アップグレードすることで互換性の問題が解決するかもしれませんが、最新版の WordPress を使うことは PHP のバージョンに関わらず大切なことです。
- ホスティングサービスに PHP 5 をインストールするように頼めますか ? それとも自分でやる必要がありますか ?
- ホストによります。サポートチケットでリクエストすれば返事をしてくれるところもあるかもしれませんし、コントロールパネルから設定できるようになっているかもしれません。通常は簡単に行えるでしょう。
- ホスティングサービスが PHP 5 を提供していない場合は ?
- 責任を持って運営しているホスティングサービスはすでに切り替えを行っているはずです。PHP 5 対応を行う予定があるかどうか聞いてみて、もし予定がないと言われたら他のサービスを探した方が良いかもしれません。
- 移行はどれくらい大変ですか ? 時間がかかりますか ?
- ホスティングサービスによって切り替えの選択肢が提供されている場合、PHP 5 への移行は簡単に素早く済むでしょう。多くの場合はボタンをいくつかクリックしてしばらく待つだけのはずです。もしテーマやプラグイン、その他の PHP コードに問題が発生した場合、もっと手がかかるかもしれません。ただし、ほとんどのテーマやプラグインはすでに更新済みのはずです。
- いくらかかりますか ?
- ほとんどのホスティングサービスは PHP 5 提供に関して課金することはありません。有料の WordPress テーマやプラグインをお使いの場合は、新バージョンのサポートについてご確認ください。
- もしホスティングサービスがアップグレードしてくれない場合でも WordPress を使い続けられますか?
- PHP5 限定の機能がより一般的になっていき、PHP 4 上の(WordPress を含むすべての)サイトに影響するセキュリティホールが悪用される可能性が高まっていくでしょう。それに従い、高いクオリティのカスタマーサポートを提供するため、ホスティングサービスは移行を完了する必要性は重大になります。古いバージョンのままにしておくということはあまりないはずです。WordPress は可能な限り後方互換性を継続できるように努力しています。
PHP 5 へ移行する必要性
2008年8月に PHP 4 のサポートは終了しました。これは、今後バグを修正したり、改善したり、セキュリティホールをパッチしたりはしないことを意味しています。開発活動は PHP 5 にて行われるようになりました。
これ以来、ホスティングサービスは徐々に PHP 5 ベースのサービスを開始しています。ほとんどのきちんとしたホスティングサービスでは、現在 PHP 5 を使うことができるはずです。ただし、一部ではデフォルトにはなっていないかもしれません。
PHP 4 に比べると、PHP 5 はより速く、開発者にとって管理・コーディングがより簡単で、Web サービスに統合しやすくなっています。さらに大事な点は、PHP 5 は最新で、サポートされているプロダクトということです。
WordPress と PHP 5
現在 WordPress は PHP 4 および PHP 5 両方のプラットフォームで動かすことができます。これまでの考え方は、ユーザーベースの PHP 5 の導入が転換期を迎えるまでは 4 を最低要件としつづけるだろうということでした。
しかし、WordPress 開発者がいつまでも PHP 4 向けにコーディングしていくことができないのは明らかです。現在のところ、WordPress 3.0 では PHP 5 限定の機能が導入されるかもしれないという見通しです。既存の機能の一部(高度なタイムゾーン対応)は、すでに PHP 5 のみで使える機能に依存しています。
この変更は、PHP 4 からの突然の進路変更というよりは徐々に遠ざかっていくようなものになる可能性が高いでしょう。例えば、PHP 5 上のユーザーの方が自動アップグレード機能に成功することが多いといったことです。