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「リビジョン管理」の版間の差分
(原文 87068 版に更新、一部和訳) |
(04:10, 17 August 2013 Adamsilverstein 版 に合わせました。前回の翻訳から3年以上経過していたので、「執筆者の許可なく編集しないでください」の文言は削除しました。) |
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+ | WordPress のリビジョンシステムは、保存されたドラフトまたは公開済み投稿の各アップデート記録を保存します。リビジョンシステムはスライダーをドラッグするか、「前へ」「次へ」のボタンをクリックすることで、各リビジョンでの変更箇所を参照することができます。各リビジョンで、何が追加され、何がそのままで、何が削除されたかという変更箇所が表示されます。追加または削除された行はハイライトされ、各文字レベルの変更はさらにハイライトされます。「このリビジョンを復元」ボタンを押すことで、そのリビジョンへ復元されます。 | ||
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+ | リビジョンページは「2つのリビジョンを比較」するモードがあり、2つの任意なリビジョンを比較することができます。このモードではスライダーに2つのハンドルがあり、1つは比較元を、もう1つは比較相手のリビジョンを、それぞれ指定することができます。ハンドルをドラッグすることで、2つの任意なリビジョンを指定することができます。 | ||
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+ | '''Note:''' 「このリビジョンを復元」するボタンは、''常に比較先のリビジョンへ復元を実行します''。 | ||
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+ | リビジョンへの復元を実行しないで投稿の編集画面に戻る場合は、ページトップにある投稿タイトルのリンクをクリックしてください。 | ||
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− | + | 投稿ごとの自動保存は最大一つまでとなっています。新規自動保存は、以前の自動保存投稿を上書きします。つまり60秒ごとにデータベーステーブルが肥大していくわけではない、ということです。マルチユーザー設定がされている場合、自動保存はユーザーごとに実行されます。 | |
− | + | 自動保存はすべての投稿とページに有効化されていますが、公開済みのコンテンツが自動で入れ替えられることはありません。自動保存コンテンツは特別な種類の投稿履歴(リビジョン)として保存されますが、実際の投稿を上書きするわけではありません。実際、停電が起きたり、ブラウザーがクラッシュしたり、インターネット接続が切れてしまった場合、編集中だった投稿に戻ると投稿のバックアップがある旨と、そのバックアップを復元するためのリンクとが表示されます。リビジョンをレビューしている時、自動保存は明示されます。 | |
<div id="Revision_Options"> | <div id="Revision_Options"> | ||
==投稿履歴設定== | ==投稿履歴設定== | ||
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+ | WordPressがデータベースに保存するリビジョンの数を制限します。 | ||
− | + | The [[Plugin_API/Filter_Reference/wp_revisions_to_keep | wp_revisions_to_keep]] フィルターによって、開発者は簡単にその投稿に対していくつのリビジョンを保持するか決めることができます。 | |
− | WP_POST_REVISIONS | + | 一方で、<tt>wp-config.php</tt> で制限を設定することもできます。 |
+ | <pre> | ||
+ | define( 'WP_POST_REVISIONS', 3 ); | ||
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+ | WP_POST_REVISIONS: | ||
* true(デフォルト), -1: すべての履歴を保存 | * true(デフォルト), -1: すべての履歴を保存 | ||
* false, 0: 履歴をまったく保存しない(各投稿1つの自動保存を除く) | * false, 0: 履歴をまったく保存しない(各投稿1つの自動保存を除く) | ||
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==投稿履歴の保存方法== | ==投稿履歴の保存方法== | ||
</div> | </div> | ||
− | + | 投稿履歴はデータベースの posts テーブルに保存されています。 | |
− | 投稿履歴はデータベースの posts テーブルに保存されています。 | + | |
履歴は元となる投稿の「子」投稿として保存されます(添付ファイルと同様)。これらは、<code>inherit</code> という post_status、<code> revision</code> という post_type になります。そして通常の履歴は <code>{親投稿 ID}-revision(-#)</code>(例 119-revision-3)自動保存は {parent ID}-autosave(例 119-autosave)という post_name になります。 | 履歴は元となる投稿の「子」投稿として保存されます(添付ファイルと同様)。これらは、<code>inherit</code> という post_status、<code> revision</code> という post_type になります。そして通常の履歴は <code>{親投稿 ID}-revision(-#)</code>(例 119-revision-3)自動保存は {parent ID}-autosave(例 119-autosave)という post_name になります。 | ||
− | + | デフォルトでは、WordPress はタイトル、作成者、コンテンツ、概要の履歴を保存します。 | |
<div id="Revision_Management"> | <div id="Revision_Management"> | ||
==投稿履歴管理== | ==投稿履歴管理== | ||
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削除: 履歴を削除する API 関数はありますが、UI はありません。もちろんこれは変更可能です。 | 削除: 履歴を削除する API 関数はありますが、UI はありません。もちろんこれは変更可能です。 | ||
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<div id="Displaying_Rendered_Revisions"> | <div id="Displaying_Rendered_Revisions"> | ||
==レンダリング済みの履歴表示== | ==レンダリング済みの履歴表示== | ||
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+ | 現状、リビジョンを比較した「差分 - diffs」はテキストまたは HTML 表示としてレンダリングされます。ここで提案されているフィルターを用いることで、差分のエンコーディングやレンダリングをカスタマイズが可能になります。(詳しくは、Tracチケット [http://core.trac.wordpress.org/ticket/24908 #24908] を参照してください。) | ||
− | + | <div id="Change Log"> | |
− | + | == 改訂履歴 == | |
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− | + | * [[Version 3.6|3.6]] : リビジョン管理画面が一新。比較用のスライダーなどが導入されました。 | |
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* [[Version 2.6|2.6]] : | * [[Version 2.6|2.6]] : | ||
* [[Version 2.5|2.5]] : | * [[Version 2.5|2.5]] : | ||
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+ | {{原文|Revision Management|134598}}<!-- 04:10, 17 August 2013 Adamsilverstein 版 --> | ||
[[Category:上級トピック]] | [[Category:上級トピック]] |
2013年8月18日 (日) 00:29時点における版
WordPress のリビジョンシステムは、保存されたドラフトまたは公開済み投稿の各アップデート記録を保存します。リビジョンシステムはスライダーをドラッグするか、「前へ」「次へ」のボタンをクリックすることで、各リビジョンでの変更箇所を参照することができます。各リビジョンで、何が追加され、何がそのままで、何が削除されたかという変更箇所が表示されます。追加または削除された行はハイライトされ、各文字レベルの変更はさらにハイライトされます。「このリビジョンを復元」ボタンを押すことで、そのリビジョンへ復元されます。
リビジョンページは「2つのリビジョンを比較」するモードがあり、2つの任意なリビジョンを比較することができます。このモードではスライダーに2つのハンドルがあり、1つは比較元を、もう1つは比較相手のリビジョンを、それぞれ指定することができます。ハンドルをドラッグすることで、2つの任意なリビジョンを指定することができます。
Note: 「このリビジョンを復元」するボタンは、常に比較先のリビジョンへ復元を実行します。
リビジョンへの復元を実行しないで投稿の編集画面に戻る場合は、ページトップにある投稿タイトルのリンクをクリックしてください。
自動保存
投稿ごとの自動保存は最大一つまでとなっています。新規自動保存は、以前の自動保存投稿を上書きします。つまり60秒ごとにデータベーステーブルが肥大していくわけではない、ということです。マルチユーザー設定がされている場合、自動保存はユーザーごとに実行されます。
自動保存はすべての投稿とページに有効化されていますが、公開済みのコンテンツが自動で入れ替えられることはありません。自動保存コンテンツは特別な種類の投稿履歴(リビジョン)として保存されますが、実際の投稿を上書きするわけではありません。実際、停電が起きたり、ブラウザーがクラッシュしたり、インターネット接続が切れてしまった場合、編集中だった投稿に戻ると投稿のバックアップがある旨と、そのバックアップを復元するためのリンクとが表示されます。リビジョンをレビューしている時、自動保存は明示されます。
投稿履歴設定
WordPressがデータベースに保存するリビジョンの数を制限します。
The wp_revisions_to_keep フィルターによって、開発者は簡単にその投稿に対していくつのリビジョンを保持するか決めることができます。
一方で、wp-config.php で制限を設定することもできます。
define( 'WP_POST_REVISIONS', 3 );
WP_POST_REVISIONS:
- true(デフォルト), -1: すべての履歴を保存
- false, 0: 履歴をまったく保存しない(各投稿1つの自動保存を除く)
- 1以上の整数: 各投稿につき、指定された数の履歴(プラス自動保存1つ)を保存する。古い履歴は自動的に削除される。
投稿履歴の保存方法
投稿履歴はデータベースの posts テーブルに保存されています。
履歴は元となる投稿の「子」投稿として保存されます(添付ファイルと同様)。これらは、inherit
という post_status、 revision
という post_type になります。そして通常の履歴は {親投稿 ID}-revision(-#)
(例 119-revision-3)自動保存は {parent ID}-autosave(例 119-autosave)という post_name になります。
デフォルトでは、WordPress はタイトル、作成者、コンテンツ、概要の履歴を保存します。
投稿履歴管理
削除: 履歴を削除する API 関数はありますが、UI はありません。もちろんこれは変更可能です。
レンダリング済みの履歴表示
現状、リビジョンを比較した「差分 - diffs」はテキストまたは HTML 表示としてレンダリングされます。ここで提案されているフィルターを用いることで、差分のエンコーディングやレンダリングをカスタマイズが可能になります。(詳しくは、Tracチケット #24908 を参照してください。)
改訂履歴